日本特殊陶業、東芝マテリアル買収=1500億円で
日本特殊陶業は25日、東芝マテリアル(横浜市)を買収すると発表した。同社親会社の東芝から約1500億円で全株式を譲り受ける。同日開催の取締役会で決議し、株式譲渡は来年5月30日に予定している。
東芝マテリアルは、軽量で高強度なセラミックの一種「窒化ケイ素」を素材とした電気自動車(EV)向け軸受け用ボールや、パワー半導体用放熱基板などが強み。日本特殊陶業はEV普及などで将来の成長が見込めるとして、自社のセラミック技術との融合、顧客基盤の強化など相乗効果を発揮できると判断した。
東芝は売却で得た資金の使途について「非公表」としているが、非上場化に伴う融資の返済などに充てるとみられる。東芝マテリアルの2024年3月期の連結売上高は345億円、営業利益は54億円で、経営再建中の東芝にとって業績が好調な子会社の一つ。
[時事通信社]
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