売春強要、やまぬ相談=支援団体、「『彼のため』と美化しないで」―25歳女性死亡
傷害容疑で再逮捕された自称・個人投資家の増田遼太郎容疑者(26)は交際相手の女性に対し、デートの見返りに男性から金品を受け取る「パパ活」をするよう指示していた。支援団体には同様の被害を訴える声が日常的に寄せられているといい、担当者は「苦しいと感じたら相談して」と呼び掛けている。
性暴力などの被害者支援に取り組むNPO法人「ぱっぷす」には、日頃から「交際相手の男性から風俗や売春、パパ活などで金を稼ぐよう命令された」という趣旨の相談が寄せられるという。
担当者は「自尊心が低いと断りにくい」と指摘。「特にドメスティックバイオレンス(DV)で支配され、考える力を奪われると、『彼のために』と自己犠牲を美化してしまいがちだ」と話す。
同法人では相談に来た女性に対し、安全な場所への一時避難を勧めるなどしている。いったん交際相手から離れても、戻ってしまうケースも多いといい、「抜け出す力を醸成するには忍耐強さが求められる」という。
担当者によると、交際相手への売春などの強要はかつて30~40代のカップルに多く見られたが、近年は10~20代からの相談が目立つという。「金に困っていると言われ、支えなければと思った」「結婚しようと言われ、自分が我慢すればいいと思った」などと話す女性もおり、担当者は「苦しいと感じたら周囲に相談していい。相手から離れるための支援の方法はある」と話した。
[時事通信社]
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