バイデン氏、現役米大統領としてアマゾン初訪問 気候変動対策の実績強調
【マナウス(ブラジル)AFP=時事】米国のジョー・バイデン大統領(81)は17日、気候変動対策における自身の実績をアピールするために、ブラジルのアマゾン熱帯雨林を訪問した。現職の米国大統領がアマゾンを訪れるのは初めて。≪写真は、ブラジル・マナウスのアマゾン博物館を訪問中、11月17日を「国際自然保護の日」とする宣言に署名するジョー・バイデン米大統領≫
バイデン氏は、ドナルド・トランプ氏が次期米大統領として返り咲いても、気候変動対策に自らが残した成果は揺るがないと強調した。
南米歴訪中のバイデン氏は、ペルーの首都リマで開催されたアジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議(サミット)に出席後、18日からリオデジャネイロで開催される20か国・地域(G20)首脳会議(サミット)のためにブラジル入り。ヘリコプターで熱帯雨林上空を飛行し、アマゾナス州の州都マナウスでブラジル先住民の指導者らと会談した。
バイデン氏は鮮やかな緑の森に囲まれた自然保護区で短く演説。「環境と経済のどちらか一つだけを選ぶ必要はなく、両方を実現できる。われわれは自分たちの国でそれを証明した」と述べた。
またトランプ氏の名前を挙げはしなかったが「築こうと思えば築き続けることのできる強固な基盤を残す」と発言。「米国で進行中のクリーンエネルギー革命を否定したり遅らせたりしようとする者が確かにいるかもしれない。しかし誰も、誰であっても、それを逆行させることはできない」と宣言した。
ホワイトハウスは同日、先進国が途上国の温暖化対策を支援する「気候資金」について、2国間支援の総額を年間110億ドル(約1兆7000億円)に増やす目標を達成したと発表した。2021年にバイデン政権がトランプ政権から引き継いだ時点との比較で6倍に増えたという。
バイデン氏は同日、世界最大の熱帯雨林を保護するためとして、ブラジルの基金に5000万ドル(約77億円)の追加拠出を行うと発表した。【翻訳編集AFPBBNews】
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