2024-11-18 16:25スポーツ

勝田貴元、初優勝へ気合=ラリー・ジャパン、21日開幕―WRC

サファリラリー・ケニアで2位表彰台に乗ったトヨタのドライバー、勝田貴元(左から3人目)=3月31日、ケニア・ナイバシャ(AFP時事)
サファリラリー・ケニアで2位表彰台に乗ったトヨタのドライバー、勝田貴元(左から3人目)=3月31日、ケニア・ナイバシャ(AFP時事)

 自動車の世界ラリー選手権(WRC)今季最終第13戦、ラリー・ジャパンは21~24日に愛知、岐阜両県で行われる。WRC初優勝を目指す愛知県出身の勝田貴元(トヨタ)は「チーム、多くのファンが願っている目標なので達成したい」と力強い口調で話す。
 31歳の勝田は今季、レギュラードライバーに昇格。製造者部門で昨季まで3連覇という常勝チームの一員として期待されながら、表彰台は第3戦サファリラリー・ケニアの2位のみ。苦しい一年となっており、年間順位は7位にとどまっている。
 走行の全体的な速度が上がっている一方、それに運転技術や判断力が追い付いていないことが不振の要因だという。「スピードを出すところで出して、(状況を)見るべきところで見る。そのバランスを探している」と現状を明かす。
 試行錯誤を続ける中、第12戦セントラル・ヨーロッパ・ラリーで4位に入った。ラリー・ジャパンと同じターマック(舗装路)ラリーで復調し、「いい状態のまま準備できる」。
 トヨタ勢は昨年まで5年連続でドライバーズ部門を制しているが、今年の総合優勝争いはティエリー・ヌービル(ベルギー)とオット・タナク(エストニア)のヒョンデ勢に絞られた。製造者部門もトップはヒョンデ。トヨタは逆転での4連覇を狙う。
 「勝つしかない。全て出し切りたい」と勝田。母国ラリーは昨年、序盤のクラッシュが響いて5位に終わったが、ステージ優勝は10回を数え、速さで沿道のファンを魅了した。1年前の悔しさを晴らそうと一層の気合が入っている。
[時事通信社]

昨年のラリー・ジャパン最終日で、移動区間を走行するトヨタの勝田貴元のマシン(中央)と沿道の観客=2023年11月19日、岐阜県恵那市
昨年のラリー・ジャパン最終日で、移動区間を走行するトヨタの勝田貴元のマシン(中央)と沿道の観客=2023年11月19日、岐阜県恵那市

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