日本、苦しみつかんだ一勝=効いた「代走五十幡」―野球プレミア12
日本は苦しい戦いを物にして、4連勝で2次リーグ進出を決めた。6―6で迎えた八回。先頭の小園が敵失で出塁すると、日本のベンチは代走に五十幡を起用する勝負手を打った。
キューバの投手は、ソフトバンクに所属するモイネロ。五十幡のスピードを知る左腕は、けん制を挟み、辰己への初球を投じた。一塁走者を意識したように見えたクイックモーションで、制球は乱れて死球。五十幡は続く打者の三ゴロで三塁に進む。決勝打となった5番栗原の左飛は、大きな当たりではなかったが「打った瞬間、イソ(五十幡)なら大丈夫だと思った」。その期待通りに、タッチアップから悠々と本塁を陥れた。
前日のドーム球場とは打って変わり、雨が降り、風が吹き付ける屋外での試合だった。五回までに4点のリードを奪ったものの、悪天候のせいもあってか、投手陣が3四球を与えた六回に3失点。七回は四球と単打に失策が絡んで2点を失い、試合は6―6の振り出しに戻った。
九回に登板した藤平は、1死満塁のピンチをつくりながら無失点に抑えた。井端監督は「苦しい試合だったが勝ててよかった」と実感を込めた。勝負強さが光った、価値ある一勝だった。 (台北時事)
[時事通信社]
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