吉田、失敗引きずらず=昨季の「経験生きた」―GPフィギュア
表彰台の真ん中に立った吉田は満面の笑みを浮かべた。昨年の中国杯以来のGP2勝目。「フリーの点数が出た時に2位だったので無理かと思ったが、ぎりぎりで優勝できた。素直に喜びたい」と振り返った。
冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で転倒。しかし、このミスを引きずらなかった。「他のジャンプを全部降りれば大丈夫だと気持ちを切り替えた。最後まで諦めなかったのがよかった」。演技後半の3回転の連続ジャンプは3回転―2回転に切り替えて確実に決め、SPとの合計点では2位の松生をわずか0.26点上回った。
シニア本格参戦1年目だった昨季は、GPファイナルにも出場して3位。「今は、一つ一つをしっかりと落ち着いてこなせている。(昨季)経験してきたことが生きていると思う」
スケートカナダの3位と今大会の優勝で、今季もファイナルへと駒を進めた。「まだ改善できる。もっといい演技を披露したい」と決意を口にした。(ヘルシンキ時事)
[時事通信社]
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