金正恩氏、攻撃用無人機の「大量生産」指示
【ソウルAFP=時事】北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)は15日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が、攻撃用無人機(ドローン)の「大量生産」を指示したと報じた。ロシアとの軍事協力関係への懸念が高まる中での報道。≪写真は、北朝鮮の非公開の場所で、攻撃用無人機の性能試験を視察する金正恩氏。KCNA提供≫
北朝鮮は8月、初めて攻撃用無人機を公開した。専門家はロシアとの新たな同盟によってドローン技術がもたらされた可能性があるとしている。
北朝鮮をめぐっては最近、ロシアとの防衛協定を批准。ウクライナで侵攻を支援するために数千人の兵士をロシアに派遣したとして非難されている。これに対し、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、ロシアの軍事技術が北朝鮮に移転される可能性について警告した。
金氏は14日、同国で製造された、陸海上の目標を攻撃するための無人機の試験を視察したとされる。
「金氏はできるだけ早く量産体制を構築し、本格的な大量生産に入る必要があると強調した」とKCNAは伝えた。
また14日の試験では、無人機が事前に設定された経路に沿って飛行し、標的に「直撃」したとしている。
専門家によると、8月に公開された画像の無人機は、イスラエル製の「ハロップ」や「HERO30」、ロシア製の「ランセット3」に似ているという。
北朝鮮はこれらの技術をロシアから、またロシアはイランから入手した可能性が高いとされる。イラン政府はイスラエルに対するハッキングや窃盗によりこれらの技術にアクセスしたことが疑われている。【翻訳編集AFPBBNews】
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