米中首脳、16日に会談=ペルーで、1年ぶり対面
【ワシントン時事】サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は13日の記者会見で、バイデン大統領と中国の習近平国家主席が16日にペルーで会談すると発表した。対面での会談は昨年11月の米サンフランシスコ近郊での開催以来1年ぶり。バイデン氏は来年1月に退任するため、これが最後となる。
トランプ次期大統領は関税引き上げなどを主張して中国への強硬姿勢を強めており、米中対立の再燃は必至の情勢だ。会談ではトランプ氏の就任を見越し、両国関係の安定化を話し合う見通しだ。
両首脳はアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席予定で、会談はそれに合わせて実施する。サリバン氏は「政権移行期に米中間の安定性、明確性、予測可能性を維持する必要があるということをバイデン氏は伝える」と述べた。
米中関係は2022年8月のペロシ米下院議長(当時)の台湾訪問などをきっかけに悪化したが、両首脳は偶発的な軍事衝突を避けるための対話維持で一致。首脳・閣僚級に加え、軍・国防当局間の対話も順次再開されてきた。
米政府高官によると、バイデン氏は会談で中国が軍事的に威圧する台湾を巡り、「台湾海峡の平和と安定の維持の重要性」に言及する。中国のロシア防衛産業への支援や北朝鮮によるロシアへの兵士派遣にも懸念を示す。
[時事通信社]
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