井端監督「やられる前にやる」=プレミア12連覇へ、初戦を重視―侍ジャパン
野球の国際大会プレミア12に臨む日本代表「侍ジャパン」は13日、バンテリンドームナゴヤでオーストラリア代表との1次リーグB組初戦を迎える。連覇を目指す大会に向け、井端監督は「初戦が非常に重要になる」と言い続けてきた。
独特の緊張感がある国際大会。日本は初戦で苦しむケースが多かった。金メダルを獲得した2021年東京五輪のドミニカ共和国戦は九回まで2点のリードを許す展開。逆転サヨナラ勝ちを収めたものの、当時はコーチだった井端監督は「負けていたら金メダルだったかどうかは分からない」と振り返る。
日本が優勝した昨年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、大谷(現ドジャース)や村上(ヤクルト)らが並んだ打線が中国から三回までに1点しか奪えなかった。得点するための打開策として、井端監督は「第1球目から、ファーストスイングからいく。(相手がどんな投手か)探らないで入る。言い方は悪いが、やられる前にやる」。気持ちの上でも先手必勝が重要とみている。
13年のWBCも、ブラジルとの初戦は七回まで2―3。劣勢の八回に代打で出て、ファーストストライクをたたく同点適時打を放って逆転劇を演出したのが、当時現役の井端監督だった。「国際試合は待っていたらなかなか結果は出ない」。日本が連勝したチェコとの強化試合では、一回から各打者が積極的にスイングを仕掛ける姿が目立った。豪州戦へ、準備に抜かりはない。
[時事通信社]
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