戻ってきた仏の主将=デュポン、際立った存在感―ラグビー
【サンドニ(フランス)時事】ラグビーのフランス代表に頼もしい主将が戻ってきた。SHアントワヌ・デュポンが9日にパリ郊外サンドニで行われた日本代表とのテストマッチに先発。15人制の代表戦出場は昨年10月のワールドカップ(W杯)フランス大会の準々決勝以来で、「多くの観客の前でプレーできるのは素晴らしいこと」と満足げに振り返った。
デュポンは今夏のパリ五輪で7人制に出場。俊敏なプレーでフランスの金メダル獲得に大きく貢献した。7人制に専念するため、1年以上も遠ざかっていた15人制の代表戦。「復帰初戦」から存在感が際立った。
試合は序盤からフランスが日本を圧倒。デュポンの素早く正確なパスが常に攻撃の起点となった。隙を見ては突破も試みるなど自由自在に動き回り、チームを52―12の圧勝へと導いた。日本のジョーンズ・ヘッドコーチは「デュポンに時間とスペースを与え過ぎた」と悔やんだ。
日本のSH斎藤はフランス1部リーグのトゥールーズでチームメート。敵として対峙(たいじ)し、「視線一つで自分たちにプレッシャーを与えてくる。すごくやりにくかった」。ライバルの怖さを肌で感じた様子だった。
世界最高峰のSHとされるデュポン。会場では誰よりも大きな声援を浴びるなど、人気ぶりもさすがだった。16日にはニュージーランド代表とテストマッチを行う。デュポンは「待ち切れない」と次戦へ視線を向けた。
[時事通信社]
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