日本、振って主導権=一回に森下が2ラン―侍ジャパン
チェコの先発右腕は最高球速が120キロほど。日本のプロ野球にはまずいない、打者からすれば不慣れなタイプの投手だったが、侍ジャパン打線は一回からどんどんバットを振った。
1番の桑原は1ボールからの121キロを空振りし、直後の3球目を左前へ。続く小園は一ゴロ併殺打に倒れたが、辰己の四球を挟み、4番の森下は1ストライクから変化球を左中間スタンドにたたき込んだ。先制の2ランに「球速が遅いからといって、打ち方を変えることはない。初対戦の投手でも、自分の打撃に集中できている」。一回の打席に立った5人の合計で、見逃しのストライクは2球だけ。積極的なスイングが光った。
国際試合は初対戦の投手と顔を合わせることが多い上に、継投のタイミングが早い。2013年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)などで代表経験のある井端監督は「どんどん振っていかないと(タイミングを)合わせることができない」と説く。この日、2イニングしか投げなかった相手先発の立ち上がりをたたいた意味は大きい。
前日は7―1で快勝したものの一回に先制を許し、井端監督は「強化試合でも先に点を取られたら焦りは出てくる」と語っていた。理想とする積極策で、試合の主導権を奪った。
[時事通信社]
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