2024-11-09 18:53スポーツ

意地見せた町田=果敢に攻めて久々白星―Jリーグ

後半、ゴールを決める町田の呉世勲(右)=9日、国立
後半、ゴールを決める町田の呉世勲(右)=9日、国立

 J2から昇格して旋風を巻き起こした町田の勢いは、近ごろはすっかり陰っていた。9月14日を最後に、5試合も白星がなく、負ければ優勝の可能性は完全についえる一戦。黒田監督は「選手は不安と重圧に押しつぶされそうだったと思う」と察した。4万人以上が入った国立競技場で、真価が問われていた。
 これまでとは異なる3バックでスタートし、F東京の出はなをくじいた。望月やエリキがスピードを生かして何度も敵陣に切り込む。先制点を挙げ、2点目をアシストした白崎は「みんながアグレッシブに戦い、ハードワークをした結果」。見違えるような攻めで19本ものシュートを浴びせた。
 格下の鳥栖に足をすくわれた前節、累積警告で欠場した主将の昌子は、「僕がいたら少しは結果は変わっていたのでないか」と責任を痛感していた。3バックの一角として体を張りながら、前の試合は動きが縮こまっていたように見えた仲間を鼓舞。ミスを恐れず戦い抜いた。
 8日に続投が発表されたばかりの指揮官は「明るい兆しが見えた。この戦い方が来年のベースになってくる」。勝ち点3以上に、果敢な姿勢を取り戻したことが収穫。意地を示した選手を手放しで称賛した。 
[時事通信社]

後半、競り合う町田の相馬(右)とF東京の東慶=9日、国立
後半、競り合う町田の相馬(右)とF東京の東慶=9日、国立

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