遠かった2点目=札幌、崖っぷち―Jリーグ
ペトロビッチ監督が作り上げた、人が湧き出るようにゴールに迫る攻撃サッカーを発揮したのは、後半最後の35分間ほどだった。J1残留へ是が非でも勝ちたかった札幌。同点止まりに終わり、今節での降格決定こそ免れたが、状況は極めて厳しくなった。
後半開始早々、不運な形で失点。敵地に詰め掛けたサポーターの声を背に、そこから奮起した。リスクを顧みずに前線に人数をかけて押し込む展開に。駒井が同点とした。
劣勢をはね返し、後半だけで13本のシュートを浴びせた。残留の危機にあるチームとは思えない攻撃力。しかし、勝ち越しゴールは生まれなかった。「悔しい気持ちでいっぱい」。荒野は言葉を振り絞った。
主力に故障者が続出し、5~7月にずるずると8連敗。補強も特効薬とはならず、立て直すのに時間がかかり過ぎた。
「(可能性が)ゼロになるまで諦めるわけにはいかない」と駒井は強調した。サポーターからも、激励の声が飛び交った。
[時事通信社]
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