性別騒動の金メダル女子ボクサー 「男性」報道受け法的措置へ
【パリAFP=時事】パリ五輪のボクシング女子66キロ級で、性別騒動に揺れる中で金メダルに輝いたアルジェリアのイマン・ヘリフ選手が、漏えいした医療記録に関するメディア報道に対して法的措置に出ることになったと、国際オリンピック委員会(IOC)が6日に発表した。≪写真は、パリ五輪、ボクシング女子66キロ級で金メダルに輝いたアルジェリアのイマン・ヘリフ≫
今週フランスのメディアでは、ヘリフ選手が男性のXY性染色体を持っていると報じられた。
ヘリフ選手の性別論争は今年8月のパリ五輪で始まり、大会初戦では開始46秒で相手のアンジェラ・カリニ(イタリア)が棄権を申し出ていた。これを受けてイタリアのジョルジャ・メローニ首相からファンタジー小説「ハリー・ポッター」シリーズで知られる英作家J・K・ローリングさんまで、政治家や著名人がコメントする論争に発展していた。
IOCはこの日、「イマン・ヘリフは、2024年パリ大会の期間中に自身の状況についてコメントした個人に対して法的措置を取っており、最新の報道を受けて訴訟の準備をしている」との声明を発表。「IOCは、法的措置が進行中の間、または出どころが確認できない未確認文書に関するメディア報道についてはコメントしない」としており、ヘリフ選手が「現在受けている虐待に心を痛めている」と付け加えた。
IOCは、ヘリフ選手が2021年の東京五輪や国際ボクシング協会(IBA)の世界選手権、IBA公認大会など、国際大会の女子部門で「長年」競技をしてきたと述べている。
ヘリフ選手はパリ大会での金メダル獲得後、母国で大歓迎を受けており、すでにオンラインハラスメント(ネット上の嫌がらせ)を受けたとしてフランスで告訴している。【翻訳編集AFPBBNews】
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