ガザ住民、米国の新大統領に求めるのは紛争終結
【ゴラン高原AFP=時事】紛争で荒廃したパレスチナ自治区ガザ地区の住民は5日、AFPに対し、米大統領選でどちらの候補が勝利しても、この紛争を終わらせるべきだと訴えた。≪写真は、イスラエル軍の砲撃により、煙が立ち上がるガザ地区北部ベイトラヒヤ≫
ガザ市に住むアイマン・アル・オムレイティさん(45)は、紛争開始からの1年余り、何度も避難を余儀なくされてきた。
「私たちは、いつどうなるか分からない危険にさらされている」とし、「米国民には、パレスチナ人の苦しみを終わらせることができる人物を選んでもらいたい」と話した。
「パレスチナ人は、(ドナルド・)トランプ氏が勝利するのではないかと心配し、対立候補の(カマラ・)ハリス氏にとって有利な結果が出ることを望んでいる。彼女は何度もこの紛争の終結を呼び掛けているからだ」と続けた。
ガザ市内で暮らすハニ・アジュルさんは、誰が米国の大統領になろうと、この戦争を終わらせるべきだと主張した。自身の息子ときょうだいは紛争に巻き込まれて亡くなり、自宅はイスラエル軍の砲撃で破壊された。
「これだけの犠牲が出たのだから、トランプ氏でもハリス氏でも、勝った方がこの紛争を終わらせ、地域に平和をもたらすのを望んでいる」「爆撃、破壊、殉教する人々に負傷する人々、そして荒れ果てた町。私たちは、この生活にうんざりしている」と語った。
一方、イスラエル占領下のゴラン高原在住の写真家、アンディ・アルペルンさん(57)は、米大統領になってほしいのはハリス氏だと話した。イスラエルの最近の世論調査では、国民の大多数はトランプ氏を支持している。
「カマラは皆が思っているほど悪くはないし、良い働きをするだろう」とアルペルンさん。
その上で、米国の対イスラエル支援の継続を求め、レバノンからイスラム教シーア派組織ヒズボラを排除し、ガザ地区からはイスラム組織ハマスを排除してほしいと主張。
ヒズボラとハマスは「悪の組織だ」と話し、「彼らは私たちだけでなく、米国や西側諸国とも敵対している」と続けた。【翻訳編集AFPBBNews】
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