2024-11-05 17:25World eye

懲戒免職受けた英警察官、1年で約600人 前年比50%増

【ロンドンAFP=時事】英国で5日、イングランドとウェールズで今年3月までの1年間で懲戒免職処分を受けた警察官は前年度の394人から50%増となる600人近くに上るとの報告書を独立公共機関である警察大学校が発表した。一連の不祥事を受け、警察幹部は市民の信頼回復に努めている。≪写真は資料写真≫
 イングランドとウェールズでは、43の警察組織に14万7000人以上の警察官が所属している。
 懲戒免職処分を受けた600人近くのうち74人は、性犯罪や職権乱用によるもので、18人は児童のわいせつ画像所持が理由だった。最も多いのは不正行為で125人。71人は差別行為が理由だった。
 2021年にロンドン警視庁の現職警察官がサラ・エバラードさんを誘拐・レイプ・殺害し、終身刑を言い渡された事件以降、英国警察の評判は地に落ちている。
 昨年も、ロンドン警視庁の警察官が女性12人に対するレイプを含め、71件の性犯罪で36回の終身刑を言い渡されるショッキングな事件が起きた。
 警察大学校のトム・ハーディング本部長補はこうした事態について、「極めて残念だ」としつつ、免職になった人数は「問題のある警察官を迅速に特定・対処する手続きが有効かつ強力」な証拠でもあるとの見方を示した。
 ロンドン警視庁は昨年1月、3万4000人の警察官のうち1071人が家庭内暴力や女性・少女への暴力容疑で捜査対象となっていると公表していた。【翻訳編集AFPBBNews】

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