2024-10-28 17:08World eye

ジョージア大統領、ロシアが「不正操作」と非難 議会選

【トビリシAFP=時事】ジョージアで26日に行われた議会選挙でロシア寄りとされる与党「ジョージアの夢」が勝利した結果を受け、野党は27日、抗議デモを呼び掛けた。欧州連合(EU)も「不正」をめぐる調査を要求した。≪写真は資料写真≫
 今回の選挙は、ジョージアの民主主義の試金石とされ、EU加盟への可能性を決定付ける重要な機会と見なされていた。
 選挙区99%以上の開票結果では、ジョージアの夢が得票率54%を獲得。親EU派の主要野党連合は37.5%にとどまった。
 これにより、ジョージアの夢は150議席中91議席を獲得することになる。政権維持には十分なものの、野党連合が反対している憲法改正に必要な絶対多数には及ばなかった。
 親欧米派のサロメ・ズラビシビリ大統領は、首都トビリシで野党連合の党首らと会談した後、選挙は「完全に不正操作」されていたと主張。
 「われわれは、ロシアによる特殊作戦の目撃者であり、犠牲者だ。これはジョージア国民に仕掛けられた現代のハイブリッド戦争だ」と非難するとともに、28日に抗議デモを行うよう国民に呼び掛けた。
 国際選挙監視団は、今回の選挙は「不公平な条件、圧力によって損なわれていた」と指摘している。
 EU議会派遣団も「票の水増し」や監視員に対する「暴行」などを目撃したとし、「民主主義の後退」への懸念を表明した。
 EUのシャルル・ミシェル欧州理事会常任議長(EU大統領)はX(旧ツイッター)で、ジョージア当局は「選挙違反および不正疑惑について、透明性の高い独立調査を直ちに行うべきだ」と主張した。【翻訳編集AFPBBNews】

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