獅司、家族に思い=ウクライナ初の入幕―大相撲
大相撲九州場所(11月10日初日)の新番付で、ウクライナ出身で初めて新入幕を果たした獅司が28日、福岡市の雷部屋宿舎で記者会見した。7月の名古屋場所で11勝、先場所は9勝。新十両昇進から約1年半で幕内力士となり、「うれしい。もうちょっと時間がかかると思っていた」と喜びを語った。
ロシアによる侵攻が続く母国には、帰ることができていない。「幕内に上がって、お金をいっぱいもらって、ママとパパに送りたい」と日々、電話で連絡を取る家族へ思いを寄せた。
昨年2月に部屋を継承した雷親方(元小結垣添)にとっては、初めて誕生した幕内力士。「スターになる可能性がある。まだまだ上がある。三役もチャンスがある」と期待。獅司本人は「勝ち越したい」と控えめに意気込みを示した。
[時事通信社]
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