Wポスト紙、米大統領選「支持候補なし」=所有者ベゾス氏意向、記者辞職も
【ワシントン時事】米有力紙ワシントン・ポストのウィリアム・ルイス最高経営責任者(CEO)は25日の声明で、11月の大統領選では「どの候補も支持しない」と発表した。編集部の意向に反し、社を所有する富豪ジェフ・ベゾス氏が決定したとされ、抗議のため職を辞す記者も出ている。
ルイス氏は、大統領候補への支持を表明していなかった1976年以前の「原点に立ち帰る」と説明した。一方、同紙は25日の紙面(電子版)で決定に至る経緯を報道。編集部は民主党のハリス副大統領支持を起草していたが、ベゾス氏が掲載しない判断を下したという。
同氏は共和党のトランプ前大統領が勝利した場合の経営への影響を考慮した可能性がある。トランプ氏批判で知られるマーティン・バロン元編集長は「臆病であり、民主主義を犠牲にした」と社の決定を非難した。
[時事通信社]
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