実行役永田被告に無期懲役求刑=「ルフィ」広域強盗で検察側―東京地裁支部
「ルフィ」と名乗る指示役らによる広域強盗のうち、1都3県の計6事件に関与したとして強盗致死罪などに問われた実行役永田陸人被告(23)の裁判員裁判の公判が24日、東京地裁立川支部(菅原暁裁判長)であった。検察側は無期懲役を求刑し、弁護側は有期刑を求めて結審した。判決は11月7日。
永田被告は最終意見陳述で、「私が責任を果たすには死刑が一番ふさわしい。被害者や遺族の気持ちを考え、極刑を下してください」と声を震わせながら語った。
検察側は論告で、永田被告は実行役のリーダー格で、東京都狛江市の強盗致死事件では別の実行役に指示してバールで高齢女性を殴らせるなどしたと指摘。手っ取り早く大金を得ようと強盗に加わった動機は身勝手で、「残虐で極めて悪質な犯行だ」と非難した。
弁護側は最終弁論で、永田被告は借金返済に迫られて闇バイトに参加したと説明。当時21歳と未熟で、「指示役にとって都合の良い駒だった」と訴えた。
起訴状によると、永田被告は東京、千葉、神奈川、広島の4都県で2022年11月~23年1月に発生した計6事件に関与。同月19日、他の実行役らと共謀し、狛江市の女性=当時(90)=に暴行して死亡させ、高級腕時計など4点を奪ったなどとされる。
[時事通信社]
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