「喜び」得てチーム先導=大谷、初の大舞台へ―米大リーグ・ドジャース
本拠地で圧倒的な声援を全身に受け、敵地に行けばそれが大ブーイングに変わる。ドジャースの大谷はメジャー7年目で初めて味わうプレーオフ独特の雰囲気について「素晴らしい緊張感の中でプレーできる喜びというか、この時期まで野球ができる喜びを感じている」と話す。リーグ優勝が懸かった一戦も、心から楽しんでいるようだった。
昨季まで在籍したエンゼルスではプレーオフに縁がなく、10月と言えば次のシーズンを見据えていた時期。「ドジャースが優勝した時は(テレビで)見ていた。手術明けで病室で見ていたこともあった。本当に悔しい思いの方が強い」。いつかあの舞台に―。その思いを持ち続けてきた。
昨年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では最後に投手として米国のトラウト(エンゼルス)を空振り三振に仕留め、頂点に立って喜びを爆発させた。同じ短期決戦でも「比べることはちょっとできない」が、自然と気持ちが入るのは一緒だろう。このプレーオフで豊かな表情が目立つ大谷は「相手にリスペクトを持ちつつ、チームを鼓舞する感情はいいと思う」。前人未到の「54本塁打、59盗塁」をマークしたレギュラーシーズンに比べれば、個人としての活躍のインパクトは少なかったかもしれない。だが、集中力あふれるプレーでチーム内の士気を高め、けん引する役割を果たした。
10年総額7億ドル(発表時のレートで約1015億円)の大型契約でドジャースに移籍し、1年目で念願のリーグ優勝。周囲の期待に応えた大谷には、初経験となる大舞台ワールドシリーズが待つ。最高の結果で一年を締めくくるための、最後の仕事が残っている。 (ロサンゼルス時事)
[時事通信社]
最新動画
最新ニュース
写真特集
-
【高校通算140本塁打の強打者】佐々木麟太郎
-
【駅伝】第101回箱根駅伝〔2025〕
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕