河村、新たな扉開くか=Bリーグから初へ前進―NBA
【ニューヨーク時事】バスケットボール男子日本代表の河村勇輝が、米プロバスケットボール協会(NBA)のグリズリーズと傘下のGリーグでプレーしながら、NBAにも一定の試合数に出場できる「2ウェー契約」を交わした。今夏、Bリーグの横浜BCを退団し、グリズリーズと「エキシビット10」契約を結んでキャンプに参加していた。昇格を果たし、NBAデビューに向けて大きく前進した。
今夏のパリ五輪に日本代表の司令塔として出場した河村はプレシーズン全5試合に出場し、1試合平均約15分のプレーで3.4得点、4.2アシストをマーク。14日のペーサーズ戦では3点シュートを3本決めて10得点、7アシストを挙げた。
身長172センチと小柄ながらスピードと俊敏性を生かした「ノールック・パス」はSNSなどで話題となり、地元メディアが「ファンのお気に入り」と評するなど数字以上のインパクトを残した。チームの司令塔モラントも19日にX(旧ツイッター)で河村の写真を投稿して祝福した。
スポーツ専門局ESPN(電子版)によると、現役のNBAでは最も低い身長になる。グリズリーズでは、2018年に渡辺雄太が2ウェー契約を結んだ後、NBAデビューを飾っており、期待が膨らむ。
23日(日本時間24日)にレギュラーシーズン初戦を迎える。NBAでプレーすれば、日本選手として4人目となり、Bリーグ出身の選手としては初めてとなる。キャンプ初日に「プレーできることを証明しなければいけない」と話していた。23歳が新たな扉を開くか、注目が集まる。
[時事通信社]
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