「正確で信頼される情報届ける」=第77回新聞大会―秋田
全国の新聞社や通信社の代表らが参加する第77回新聞大会(日本新聞協会主催)が16日、秋田市で開かれた。SNSが情報流通の主流になり、生成AI(人工知能)の活用も進む中、偽情報や詐欺広告が社会問題化していることなどを念頭に、「平和で豊かな未来に向け、正確で信頼される情報を届ける責務を改めて自覚し、全うすることを誓う」とする決議を採択した。
同協会の中村史郎会長(朝日新聞社会長)は冒頭のあいさつで「デジタル空間でコンテンツの価値が経済的に正当に評価されることは、報道機関が収益を基に取材・報道を展開し、国民の知る権利に応える上で不可欠だ」と訴えた。
その後の座談会では、新聞の生き残り戦略などを議論。秋田魁新報社の佐川博之社長は「若者たちが実際に新聞を手に取って読む方向に持って行けるかどうかにわれわれの本当の勝負が懸かっている」と強調した。
2024年度の新聞協会賞の授賞式も行われ、朝日新聞社の「自民党派閥の裏金問題をめぐる一連のスクープと関連報道」など6件が表彰された。
[時事通信社]
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