「気力消耗」でも忍耐=稲森、3度目Vへ好位置―日本オープンゴルフ
耐えに耐えた稲森は「体力よりも気力の消耗が激しい」と言いつつ、充実の表情だった。何度もピンチをしのいで71で回り、首位と1打差で最終日へ向かう。
非常に長いラフに入れば、ボギーかそれよりも悪いスコアを覚悟しなければならない。ピン位置も厳しい難コース。「曲げない男」でさえ「ずっと気を張っているので、後半の中盤ぐらいからは頭が混乱していた」と振り返るほどだが、プレーは崩れなかった。
2、3番でボギーをたたいても、パー3の4番で一つ取り返す。7番で3メートルのバーディーパットを決め、後半は長いパーパットを何度もねじ込んだ。18番(パー4)は第2打をグリーン奥に外しながら、アプローチで50センチに寄せてのナイスパーでホールアウトした。
2018年と20年に優勝した。3度目となれば、1973年のツアー制施行後では、5度の尾崎将司と4度の中嶋常幸に次いで3人目。30歳は「偉大な先輩に肩を並べるというのはおこがましいが、名を連ねるのは一つの目標なので頑張りたい」と力を込めた。
[時事通信社]
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