イスラエルに武器輸出継続=ハマス襲撃1年で支持確認―独首相
【ベルリン時事】ドイツのショルツ首相は10日の連邦議会で、イスラエルへの武器輸出を継続すると明言した。ドイツは米国に次ぐイスラエルへの武器供給国。イスラム組織ハマスによるイスラエル襲撃から1年が経過し、独政界ではユダヤ社会を支える方針が再確認されている。
最大野党キリスト教民主同盟(CDU)のメルツ党首は「政府は数カ月間、弾薬や戦車部品の輸出を許可していない」と批判。これに対しショルツ氏は「われわれは武器を供給してきたし、今後も供給する。近く追加供給がある」と反論した。
ただ、独政府は今春以降、パレスチナ自治区ガザでの犠牲者増加や、イスラエルへの武器供給は国際人道法に反するとの批判を受け、武器輸出を控えていたとみられる。ドイツはナチスによるユダヤ人迫害の歴史的責任を負っているとして、イスラエルの安全保障を「国是」に掲げている。
[時事通信社]
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