意欲引き出す「モチベーター」=火中の栗拾った井上新監督―プロ野球・中日
火中の栗を拾う形での就任となった。中日は今季、球団ワーストを更新する3年連続最下位。2012年を最後に、クライマックスシリーズには進んでいない。苦境の中で指揮を執る井上新監督は、「我慢と勇気を持ってやる」。自身に気合を入れた。
今季は13年ぶりに中日2軍を指揮し、2年連続最下位だったチームを2位に導いた。対話を通じて意欲を引き出す能力に長け、3年目のブライトも「すごくモチベーションを保つことを話してくれる」と言う。「立浪前監督は選手と壁があった」との声もあり、よどんだ雰囲気を変えるには適任だろう。
前監督は、3年間で得点力不足の課題を解決できなかった。ただ、福永や村松ら若手野手が台頭しつつあり、低迷脱出へ明るい材料もある。「(前監督から)いただきますという形のものもあれば、変えないといけない部分も出てくる。いろいろ試す」
今オフは先発の小笠原が米大リーグに挑戦する可能性があり、守護神マルティネスの去就も未定。戦力低下も考えられる。1軍監督未経験者に任せた以上、球団の手厚いサポートも必須だ。
[時事通信社]
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