「10増10減」初の衆院選=140選挙区で新区割り
第50回衆院選は小選挙区の定数を「10増10減」して行う初めての総選挙となる。全289小選挙区のうち、区割りが改定されるのは25都道府県の140選挙区に及び、2021年の前回衆院選から大幅に変わった。比例代表も東京ブロックの定数が増えるなど変更されている。
「10増10減」の対象は15都県。東京は小選挙区が五つ増えて30選挙区に、神奈川は二つ増えて20選挙区になる。埼玉、千葉、愛知でも一つずつ増える。一方、宮城、福島、新潟、滋賀、和歌山、岡山、広島、山口、愛媛、長崎の10県は各1選挙区減少する。
定数の変わらない北海道、静岡、大阪、兵庫、福岡など10道府県でも区割りが見直された。
比例代表ブロックでは「3増3減」が適用され、東京が2増、南関東が1増。これに対し、東北、北陸信越、中国は各1減となる。
定数・区割りの見直しは「1票の格差」是正が目的。人口比を重視して定数を配分する「アダムズ方式」を初適用した。20年の国勢調査に基づく1票の格差は最大1.999倍。ただ、今年1月1日現在の住民基本台帳人口をベースにすれば、最大格差は2.080倍に広がっている。
[時事通信社]
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