岸田新監督、不安抱えるも奮起=名将の「宿題」解決が第一―プロ野球・オリックス
新しい風を求め、オリックスは43歳の指導者に大役を任せた。選手として14年、引退後もコーチで5年。岸田新監督は愛着ある球団からの要請に戸惑いつつ、「不安しか当然ないが、良いチームになってほしい。ちょっと頑張ってみようと」。終始緊張した面持ちを崩さず、誠実に受け答えした。
昨季までリーグ3連覇を達成しながら今季は5位。常勝軍団の礎を築いた中嶋監督は自ら身を引いた。名将が最後に指摘したのはチームに見えた「慣れ」。全力疾走などを怠る姿は、勝てる集団から遠のいたことを象徴した。新監督にとって、この課題解決が第一。対話を大事にしつつ、「メリハリの利いた空気をつくっていかないといけない」と語る。
采配面など未経験のことばかり。中嶋監督の立ち姿には感銘を受けたというが、目指すべき監督像をつくるのはこれから。「自分の色をどう出すかというところにもまだ至っていない。必死にやっていく」。選手と向き合いながら一歩ずつ進んでいく。
[時事通信社]
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