8月消費支出、1.9%減=台風や巨大地震情報が影響―総務省
総務省が8日発表した8月の家計調査によると、1世帯(2人以上)当たりの消費支出は29万7487円で、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比1.9%減少した。マイナスは2カ月ぶり。台風の影響で自動車購入が減少したほか、巨大地震注意を呼び掛ける南海トラフ地震臨時情報が出され、旅行を控える動きが広がった。
自動車購入は73.3%の大幅減。台風の影響で臨時休業した自動車販売店が多く、客足が鈍った。国内パック旅行費は30.1%減。南海トラフ地震臨時情報が初めて出されたことが響いた。外国パック旅行費も69.8%減った。
光熱・水道は2.4%減。政府の負担軽減策がいったん終了した電気・ガス代を節約する動きが出た。
一方、食料が2.6%増と2カ月ぶりのプラス。このうち米は34.5%増と、比較可能な2001年1月以降で最大の伸びとなった。米不足への懸念から価格が上昇する中、地震や台風に備えた買いだめの動きも影響した。他にも災害への備蓄とみられる品目では、カップ麺が18.1%、トイレットペーパーが17.2%それぞれ増加した。
[時事通信社]
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