2024-10-01 22:26

国分寺と所沢で強盗致傷事件=同一の車発見、関連捜査―埼玉県警など

 東京都国分寺市と埼玉県所沢市の住宅で9月30日早朝と1日未明、複数の男による強盗致傷事件があった。埼玉県警は所沢市の現場付近で、国分寺市の事件で使われたとみられるレンタカーなど2台を発見。県警と警視庁は関連を調べている。
 県警によると、所沢市北野新町の2階建て住宅で1日午前2時5分ごろ、少なくとも4人の男が勝手口のガラスを割って侵入した。住人男性(85)と妻(83)に刃物のようなものを示し、「お金早くしろ」と脅迫。夫婦を粘着テープで縛り、現金約8万円を奪って逃走した。男性が左腕を切られ2週間のけがをするなどした。
 県警は同日、強盗致傷容疑で、自称アルバイト佐藤聖峻容疑者(24)=神奈川県小田原市飯泉=ら3人を逮捕した。捜査関係者によると、このうちの1人は「秘匿性の高い通信アプリで仕事を受けた」と供述。3人は互いに面識がないといい、県警は匿名・流動型犯罪グループが関与したとみて、逃走したもう1人の行方を追っている。
 付近のコンビニ駐車場などでは事件に使われた車3台が見つかった。うち2台は国分寺市の事件の車と同じナンバーとみられる。
 警視庁によると、所沢市の現場から約11キロの国分寺市西恋ケ窪の住宅で30日午前4時ごろ、4~5人の男が勝手口の窓を割って押し入り、住人の60代女性を「騒ぐな、殺すぞ」と脅迫した。女性はハンマーのようなもので顔を殴られ、粘着テープで緊縛された。左腕を骨折するなどしたが命に別条はなかった。
 男らは女性に「金はどこだ」と表示されたスマートフォンの画面を見せ、1階と2階を物色した。スマホで通話していた男もおり、警視庁は何者かに指示を受けていたとみている。 
[時事通信社]

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