イスラエル軍、レバノン地上侵攻=18年ぶり、ヒズボラ掃討目的―限定作戦、米も容認
【エルサレム時事】イスラエル軍は1日、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの拠点に対する限定的な地上作戦を開始したと発表した。イスラエル軍のレバノン侵攻は、2006年以来18年ぶり。イスラエルは、ヒズボラによる攻撃で避難を余儀なくされた住民の安全な帰還を目標にしており、レバノン南部からのヒズボラ掃討を目指す。
地上作戦は、イスラエル政府が9月30日の治安閣議で承認した。軍は「限定的、局所的かつ標的を絞った急襲作戦」で、空軍も地上部隊を支援していると説明。対イスラエル国境に近いレバノン南部の村々にあるヒズボラの施設などが攻撃対象だと強調した。
イスラエル軍報道官はSNSで、レバノン南部の20カ所以上の村に避難を勧告した。レバノンのミカティ首相は「レバノンは歴史上最も危険な局面の一つに直面している」と語った。
地上侵攻を受け、オースティン米国防長官はイスラエルのガラント国防相と電話で会談。米国防総省の発表によると、両者は国境沿いのヒズボラの攻撃拠点を壊滅させる必要性で一致する一方、「双方で民間人が安全に帰還するには、外交的解決が必要」との認識も確認した。
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