失業率、2.5%に改善=有効求人は低下―8月
総務省が1日発表した8月の労働力調査によると、完全失業率(季節調整値)は前月比0.2ポイント低下の2.5%だった。2カ月ぶりの改善。待遇や就業条件の良い仕事を求めて自発的に離職した人が、就業したためとみられる。
完全失業率は、完全失業者数を労働力人口で割って算出する。完全失業者数(同)は15万人減の172万人で、このうち「自発的な離職」が11万人減った。就業者数は25万人増の6791万人だった。
厚生労働省が同日発表した8月の有効求人倍率(同)は、前月比0.01ポイント低下の1.23倍となった。低下は2カ月ぶり。物価高や円安によるコスト増を背景に求人を控える動きが続き、有効求人数が減少したため。
有効求人倍率は、ハローワークで仕事を探す求職者1人に対し何人分の求人があるかを示す。有効求職者数(同)は0.3%減の193万人、有効求人数は0.8%減の238万人となった。
都道府県別の有効求人倍率は、就業地別で見ると福井県の1.87倍が最も高く、大阪府の1.03倍が最も低かった。
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