2024-09-30 22:45スポーツ

監督の助言生き無安打投球=DeNAの吉野、初の甲子園で輝き―プロ野球

 大事なシーズン佳境で、今季デビューした右腕が輝いた。DeNAの2年目、吉野が6回を無安打に抑える好投。クライマックスシリーズ進出を狙うチームにとって弾みのつく白星にも、「すごくうれしいが、まだまだ足りないこともある」と冷静に語った。
 立ち上がりから丁寧さが光った。制球を間違えず、カットボール、フォークなどを効果的に織り交ぜた。四回は死球と味方の失策で1死一、三塁。変わらず厳しくコースを突き、佐藤輝をフォークで空振り三振、前川は速球で左飛に。六回まで無安打に抑え、94球で交代。「変に意識しないようにした。収穫になった」。ノーヒットノーランへの欲よりも満足感があった。
 直近2試合は早いイニングでつかまる試合が続いた。抑えたい気持ちが力みにつながっていたと分析。悩んでいた中、三浦監督に力の抜き方のアドバイスをもらった。思い切って実践し、「助言通りと肌で感じた。うまくはまってくれた」。
 熊本・九州学院高時代は、先輩たちを甲子園のスタンドで応援。プロになって、初めてそのマウンドに立った。「高校時代は無縁で、全然投げられない場所。すごく投げやすかった」。これ以上ない成長を見せた。
[時事通信社]

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