三冠王逃すも快挙尽くし=大谷、真美子さんに感謝も―米大リーグ・ドジャース
ドジャースの大谷が三冠王を懸けて臨んだ今季最終戦。本塁打、打点の2冠は既に確実で、安打を量産して打率を上げれば大リーグ12年ぶりの偉業の可能性があったが、惜しくも届かなかった。
打率でナ・リーグ1位のアラエスと4厘差の2位で試合開始。3打席凡打が続き、4打席目に痛烈な右前打を放ったが、4打数1安打で打率3割1分にとどまった。この日、3打数1安打で3割1分4厘のアラエスとの差を縮められなかった。
試合後、三冠王について問われた大谷は「それはあまり考えていなかった。どのくらいの差があるのか、よく分かっていなかった。とりあえず自分のいい打席を送りたいと思っていた」と淡々と振り返った。
三冠王は手にできなかったものの、快挙尽くしの移籍1年目になった。パワーとスピードを兼ね備えた選手の金字塔であるシーズン「40本塁打、40盗塁」を8月の時点で達成し、前人未到の「50―50」にもほぼ足踏みすることなく到達。どちらの節目も劇的な形で飾った。この日は八回に重盗による二盗を決め、「54―59」として締めくくった。
開幕前に真美子さんと結婚。愛犬デコピンとともに過ごす時間ができた。「独りでいるよりも、野球以外を考える時間が多くなった。それがいい方向にいって、よりグラウンドにいる時に野球に集中できるようになったのかなと思う」。今季の活躍を陰で支えてくれた家族に「感謝したい」と語った。(デンバー時事)
[時事通信社]
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