響く祝砲と歌声=帰還準備始まる―ガザ
【エルサレム時事】パレスチナ自治区ガザでは19日の停戦発効を受け、市街地に祝砲が響いた。路上に出た住民はパレスチナの曲を歌い、「神は偉大だ」と叫んで喜びを分かち合った。
現地の住民によると、停戦発効に先立ち避難先で暮らしていた人々は自宅に帰還するため荷造りを始め、避難しなかった住民らも壊れた建物の修理に取りかかった。午前11時15分に停戦が正式に発効すると、中部ブレイジの難民キャンプでは、イスラム組織ハマスの戦闘員が小規模な行進を行った。
北部ジャバリヤに住むモハンマド・アルマブーフさん(48)は時事通信の電話取材に、「病院に安置されたままのおいの遺体をきちんと埋葬してあげたい」と語った。腎臓疾患を抱えていた12歳のおいは、戦闘激化に伴い治療を受けられなくなり、死亡したという。
一方、イスラエルの商都テルアビブでは人質の家族らが集会を開き、テレビ中継を見詰めて人質解放の瞬間を待った。集会参加者は「今すぐ人質全員の帰還を」と訴えた。
[時事通信社]
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