石川、4年後へ再出発=屈指の強豪で成長を―バレーボール男子
バレーボール男子日本代表主将の石川祐希(28)が、世界屈指の強豪ペルージャでイタリア1部リーグでの10季目を迎える。29日の開幕戦を前に「今季はピーキングを考えない。常にベストでい続けられる状況をつくっていきたい」と意気込んだ。
日本が52年ぶりの金メダルを狙ったパリ五輪では、準々決勝でイタリアに逆転負け。何度も握ったマッチポイントを物にできなかった。「大事な1点と思い過ぎず、いつもの自分のプレーを発揮すること」の重要性を痛感した。
視線の先には、4年後のロサンゼルス五輪がある。「五輪で悔しい思いをしたので、次の五輪で結果を出せる準備をすることが大事」。世界選手権やネーションズリーグでもメダルを目指す決意で、「常にトップにいることが必要」と力を込める。
リーグ戦前に行われたスーパーカップでは最優秀選手(MVP)に選ばれる活躍で、ペルージャの3連覇に貢献した。新天地で最初のタイトルを得たことは評価しつつ、自身のプレーには「全然納得していない」。サーブレシーブの返球率や、高いトスを打つスパイクを課題に挙げた。
あらゆるタイトル獲得が求められる常勝軍団で、メンバー争いも激しい。「世界最高峰のクラブで、自分をどれだけ磨けるかが重要。プレッシャーの中で戦い続け、メンタル的にも成長できる」。さらなる飛躍を期し、力強く言い切った。
[時事通信社]
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