貫いた「小久保流」=豊富な経験も携え―プロ野球・ソフトバンク優勝
就任1年目とは思えないほど、小久保監督は泰然と振る舞う。それもそのはず、過去には日本代表「侍ジャパン」やソフトバンク2軍の監督などを務め、指導者として経験を積んできた。
気を配ったことの一つが、選手との距離感。1軍ヘッドコーチ時代の反省を基に、「監督と選手の距離が近過ぎると、コーチの存在意義がなくなる。選手と個人的な関係を築かないのがポイント」。練習中、選手へ声を掛けることは少なく、内野でじっと見守った。「監督の仕事は、ピラミッドの頂点で組織を束ねること」。かじ取り役に徹し、不必要な指導で選手を惑わせないようにした。
選手へのメッセージ伝達はコーチを経由するか、メディアを利用した。今季後半からスタメンに定着した正木は、X(旧ツイッター)で記事を読んで監督の叱咤(しった)激励を受け止め、結果につなげたこともあった。
4番打者に対する考え方は侍ジャパン監督の時から一貫している。日本の4番に筒香(DeNA)を据えたように、山川を全試合で4番に固定。とことん信頼し、不調が長引いても打順を動かそうとはしなかった。
恩師である王貞治球団会長の「イズム」をチームに浸透させることが使命。王監督の下でプレーした現役時代、不調に陥り「4番を外してほしい」と訴えても応じてもらえなかった。監督となった今、選手にも同じことを求めた。「毎試合スタメンに名前が載る。それがレギュラー」。現代に合わせて思考をアップデートしながらも、信念は曲げなかった。
[時事通信社]
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