2024-09-21 11:05

元広島市議の有罪確定へ=参院選大規模買収、上告棄却―最高裁

 2019年参院選を巡る大規模買収事件で、河井克行元法相(61)から現金30万円を受け取ったとして、公選法違反罪に問われた元広島市議木戸経康被告(69)の上告について、最高裁第1小法廷(宮川美津子裁判長)は18日付で棄却する決定をした。裁判官3人全員一致の意見。罰金15万円、追徴金30万円とした一、二審判決が確定する。
 事件を巡っては、木戸被告を取り調べた東京地検特捜部の検事が不起訴を示唆して供述を誘導するような音声データの存在が判明。弁護側は公訴棄却を求めたが、一審広島地裁は「被告が不起訴を期待して意に沿う供述をしたことは否定できない」としつつ、公訴を棄却するほどの違法性はないと判断。二審広島高裁も一審を支持し、被告側控訴を棄却した。 
 一、二審判決によると、木戸被告は19年4月、元法相の妻、案里元参院議員(50)を当選させるための報酬と知りながら、元法相から広島市内で現金30万円を受領した。
[時事通信社]

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