常広、初登板で力投=連敗脱出に貢献―プロ野球・広島
6連敗中の重苦しい雰囲気を、ドラフト1位右腕が拭い去った。広島の新人常広がDeNAを相手に5回7安打1失点。「自分らしく腕を振ることができた」。デビュー戦を白星で飾った。
勝負の9月に出番が来た。「初登板なので、自分の投球、ボールを投げるというところから始めたい」。平常心を心掛け、マウンドに立った。
言葉通り、持ち味の速球とフォークを強気に投げ込んだ。一回は何度も150キロ台をマーク。2死から不運な当たりもあり連打で二、三塁とされたが、宮崎をフォークで見逃し三振に。堂々の立ち上がりで、直後の味方の援護を呼び込んだ。
大分舞鶴高から青学大へ進み、昨年の全日本大学選手権を制して最高殊勲選手と最優秀投手に輝いた。即戦力と期待されたものの、大学の試験勉強による調整不足でキャンプは2軍スタート。理想の船出とはならなかったが、カットボールの習得に励むなどステップを踏み、今月8日の2軍戦でソフトバンクを完封した。「この投球を続けられるようにしたい」。思い描いた1軍の舞台で、役目を果たした。
[時事通信社]
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