広島、歩み止めず=新戦力が躍動―Jリーグ
前節、7連勝で首位に立った広島と、4位鹿島の上位対決。互いのプライドがぶつかった熱戦はドロー。快進撃は止まったが、広島にとって実りもある内容だった。
攻撃をけん引したのは、今夏加入した2人だった。鹿島に先制を許した直後のCK。リーグ戦初先発の元ポルトガル代表FWパシエンシアの強烈なヘディングで追い付く。36分には欧州から復帰の川辺が、見事な突破からゴールをお膳立て。一気に試合をひっくり返した。川辺は「飛び出した後のクオリティーは自分の良さ。うまく結果につなげられてよかった」と振り返った。
休養十分の鹿島に対して、広島は中断期間中にルヴァン杯、天皇杯で立て続けに敗退。過密日程で苦しい状況だった。しかし、出足の良い守備からの速攻で多くの好機を作るなど、持ち味を発揮。選手は精力的なプレーを見せた。スキッベ監督は「10日間ほどで4試合あった中で、パフォーマンスには満足している。チームを誇りに思う」とたたえた。
首位の座は明け渡したが、相手を考えれば次につながると切り替えることもできる。9年ぶりのリーグ制覇に向けて、歩みは止めない。
[時事通信社]
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