2024-09-09 18:37

詐取と知りながら購入か=同窓会名簿、業者の男逮捕―大阪府警

 詐取されたものと知りながら、高校の同窓会名簿約3万人分を購入したとして、大阪府警は9日、盗品等有償譲り受けと組織犯罪処罰法違反(犯罪収益収受)の疑いで、情報提供サービス業「フリービジネス」(大阪市中央区)社長、宮本克巳容疑者(61)=堺市西区鳳南町=を逮捕した。「不正なものでないことは確認した」と容疑を否認している。
 逮捕容疑は、2021年9月、不正に取得したものと知りながら、北海道の高校の同窓会名簿約3万3000人分を約3万円で買い受けた疑い。
 府警によると、宮本容疑者に名簿を売ったのは、長崎市の無職加藤仁容疑者(60)で、今年6月以降、偽造した身分証を使って岩手県の高校の同窓会名簿を詐取したとして、詐欺容疑などで逮捕・起訴され、今回の事件でも追送検された。
 宮本容疑者は19年1月~23年12月に、加藤容疑者から約180冊の名簿を購入していたという。 
 同社はホームページで、約7800万人のデータを保有と宣伝。府警が、同社が53社から依頼を受けて提供した65歳以上の高齢者のデータのうち、約1200人について調べたところ、75人が特殊詐欺事件の被害者だったという。府警は、他にも名簿が悪用されたケースがないか調べている。
[時事通信社]

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