米インテル、ダウ脱落危機=業績不振で株価低迷―ロイター報道
【シリコンバレー時事】ロイター通信は3日、米国の代表的な株価指数、ダウ工業株30種平均の構成銘柄から半導体大手インテルが外れる可能性があると報じた。人工知能(AI)向け半導体の出遅れが響いて業績不振に陥り、株価が低迷したため。ダウ平均から脱落すれば、経営にさらなる打撃となる。
ダウ平均は、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出。株価が最も高い銘柄と最も低い銘柄の差が10倍を超えないかを監視している。インテルの株価は現在、医療保険大手ユナイテッドヘルス・グループの約3%で、30倍近い差が生じている。
インテルは1999年11月に構成銘柄入り。1896年に算出を始めた長い歴史を誇る同指数から除外されれば、投資家の売りに拍車が掛かる恐れがある。
インテルは先月、4~6月期決算で16億1000万ドル(約2300億円)の赤字を計上したことから、従業員の15%に当たる約1万5000人の削減や配当停止などの財務改革を打ち出した。ただ、3日の株価終値は年初来で6割安と、市場の評価は厳しいものとなっている。
[時事通信社]
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