戦争犯罪「無効」印象付け=プーチン氏、ICC加盟モンゴル訪問―ノモンハン85年で日本けん制
ロシアのプーチン大統領は3日、公式訪問したモンゴルの首都ウランバートルでフレルスフ大統領と会談し、ソ連時代からの友好関係と包括的戦略パートナーシップの強化で一致した。ウクライナ侵攻で日本を含む西側諸国から制裁を受ける中、孤立回避をアピール。プーチン氏には「戦争犯罪」で国際刑事裁判所(ICC)の逮捕状が出ているが、ICC加盟国モンゴルに拘束させないことで「無効」と印象付ける狙いもあるもようだ。
1939年に当時の満州国(現中国東北部)とモンゴルの国境で日本軍とソ連軍が衝突した「ノモンハン事件」から85年に合わせ、3日は「対日戦勝」記念式典に出席し、ロシアとモンゴルの「血の結束」を誇示。訪問は5年ぶりで、ウクライナ侵攻開始後初となった。
プーチン氏は訪問前、現地紙のインタビューでノモンハン事件について「モンゴルの自由と独立のための戦い」と表現しており、会談後の共同記者発表では「ソ連軍の1万人以上が命をささげた」と指摘した。
[時事通信社]
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