2024-09-01 23:46スポーツ

小田、強気にパラ初勝利=好相性の赤土、順調な滑り出し―車いすテニス〔パラリンピック〕

男子シングルス2回戦の第1セット、サーブを放つ小田凱人=1日、パリ
男子シングルス2回戦の第1セット、サーブを放つ小田凱人=1日、パリ

 日本選手団の「顔」、小田が車いすテニス男子シングルスでパラリンピック初勝利を飾った。「四大大会と比べてもかなりお客さんが入っていて、別物な雰囲気」。初の大舞台でも持ち前の強気なプレーで押し切り、勝利を決めると体を反らして雄たけびを上げた。
 第1セットの第5ゲーム、強烈なフォアハンドでブレーク。勢いに乗って先取した。第2セットは第2ゲームで初めてブレークを許したが、タイブレークで果敢に前に出てリターンを決め、粘る相手を振り切った。先を見据えて、あえて全てのショットは使わなかったという。
 9歳で骨肉腫を発症。入院中、第一人者として長年活躍した国枝慎吾さんがプレーする映像に魅了され、競技を始めた。昨年引退した国枝さんの後継者として期待を背負い、堂々の金メダル候補として挑んでいる。
 同じ会場のローランギャロスで行われた全仏オープンは、昨年から2連覇中。昨年大会は史上最年少の17歳で四大大会の男子シングルス種目を制した。好相性の赤土コートで順調な滑り出し。18歳は「もう一回見たい、と思われる試合を届けたい」。ラケットをギターに見立てて「演奏」するポーズを披露し、観衆を沸かせた。 (時事)
[時事通信社]

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