アラン・ドロンさんの愛犬、「殉葬」免れる ブリジット・バルドー財団
【パリAFP=時事】18日に88歳で死去したフランスの俳優、アラン・ドロンさんの愛犬ルボが、ドロンさんの生前の希望通り「殉葬(じゅんそう)」されるのを免れた。ドロンさんと同じく仏映画界のレジェンドとされるブリジット・バルドーさん(89)が創設した動物愛護団体「ブリジット・バルドー財団」が20日、発表した。≪写真は仏俳優アラン・ドロンさん≫
ドロンさんは生前、自分が死んだ際には愛犬のルボを安楽死させ、一緒に埋葬してほしいと語っていた。これに対し、動物愛護活動家らからは抗議の声が上がっていた。バルドー財団は、ドロンさんの家族の話として、この願いはかなわないと述べた。
同財団はX(旧ツイッター)に「ルボについて心配は要らない」と投稿。「多くの人からルボの運命に関するメッセージを受け取った」が、「ドロンさんの家族は『彼(ルボ)には家も、家族もある』として、ルボの世話をすると約束してくれた。もちろんルボが安楽死させられることはない」と述べた。
ルボの犬種はベルギー原産の牧羊犬「ベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノア」。
ドロンさんは2018年に週刊誌パリ・マッチとのインタビューで、「ルボは私の人生最後の犬だ。ベルジアン・シェパードで、わが子のように愛している」「私が先に死ぬなら、獣医師に一緒に死なせてくれるよう頼むつもりだ。薬物を注射して私の腕の中で死なせてほしい」と主張。
「ルボが私の墓の上で悲嘆に暮れて死んでいくよりも、その方がいい」と続けた。
ドロンさんの3人の子どもは18日、ドロンさんの死を発表した際の声明にルボの名前も連ね、「アランファビアン、アヌーシュカ、アントニー、そしてルボは、父の死を深く悲しんでいる」と記した。【翻訳編集AFPBBNews】
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