ラオスで外国人観光客5人死亡 メタノール混入酒摂取か
【バンコクAFP=時事】ラオス北東部のバックパッカーに人気の町で、人体に有害なメタノール(メチルアルコール)入りの酒を飲んだとみられる外国人観光客5人が死亡した。メタノール中毒の可能性がある。欧米政府関係者とメディアが21日に伝えた。≪写真は資料写真≫
これまで死亡が確認されているのは、英国人1人、オーストラリア人1人、デンマーク人2人と米国人1人だ。その他、病院で手当てを受けている人もいる。
報道によると、5人は北東部の町バンビエンでメタノール入りのアルコールを飲んだ可能性がある。英豪メディアは、十数人の観光客のグループが12日に外出し体調を崩したと伝えた。
デンマーク外務省は21日朝、自国民2人がラオスで死亡したと発表したが、詳細は明らかにしていない。
米国務省も「ラオスのバンビエンで米国民が死亡したこと」を確認したと発表。ただ、死亡の日付や原因についての詳細には触れなかった。
ラオスの観光警察はAFPに、宿泊施設のマネジャーを拘束し事情を確認していると述べた。拘束されたマネジャーはベトナム人だという。
他方で、ニュージーランドの在バンコク大使館は、「ラオスでメタノール中毒になった可能性のある、体調不良を訴える市民」から連絡を受けたことを明らかにした。
メタノールはアルコールの強度を高めるために添加されることがある。人体には有害で、失明、肝臓損傷、死亡の恐れがある。
隣国タイでは、8月にメタノールが混入された密造酒を飲んで少なくとも6人が死亡し、20人以上が入院した。【翻訳編集AFPBBNews】
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