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2024-08-21 14:52スポーツ

関東一、劇的なバックホーム＝堅守光り、初の決勝―高校野球

９回表神村学園２死一、二塁、玉城の中前打で二塁走者の岩下（左）が本塁を突くもタッチアウト。関東一の捕手は熊谷＝２１日、甲子園
９回表神村学園２死一、二塁、玉城の中前打で二塁走者の岩下（左）が本塁を突くもタッチアウト。関東一の捕手は熊谷＝２１日、甲子園

　誰もが固唾をのんで白球の動きを見守った。九回２死一、二塁で関東一の中堅手の飛田は、神村学園の代打玉城の打球をつかんで本塁へ。矢のような送球をダイレクトで受けた捕手の熊谷が、二走にタッチする。球審の右手が上がると、劇的な幕切れに球場全体が沸いた。
　関東一は守備のチームという自負が、選手にはある。飛田は「ワンヒットで絶対に（走者が）かえってくると思った。迷わずに投げた」と胸を張り、熊谷も「絶対落とさないという気持ちだった」。最終盤の緊迫した場面でも、積み上げてきた自信に揺るぎはなかった。
　九回以外にも、七回に左翼手の坂本が前に落ちそうな打球を飛び込んで捕球するなど好プレーが続いた。この日は無失策で、七回に２失策が出て逆転を許した相手と対照的。遊撃手の市川は「打撃練習でポジションに入って、生きた球を取っている。練習の時から重圧をかけた場面で守っていたことが生きた」と誇らしげだった。
　３回戦から３試合連続でロースコアの１点差勝利。「そういう試合を１試合でもやっているチームは強い。３試合の経験を生かして決勝に臨みたい」（熊谷）。初めて立つ舞台でも、持ち味の堅守を支えに自分たちらしくプレーする。　
［時事通信社］

７回表神村学園１死、木下夢の打球を好捕する関東一の左翼手・坂本＝２１日、甲子園
７回表神村学園１死、木下夢の打球を好捕する関東一の左翼手・坂本＝２１日、甲子園

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