革命主導した若者ら、学校生活再開 バングラデシュ
【ダッカAFP=時事】バングラデシュで数週間にわたって反政府デモを主導し、強権的な政治手法で知られたシェイク・ハシナ・ワゼド前首相を今月5日、辞任と国外脱出に追い込んだ若者たちが18日、学校生活を再開した。≪写真は、バングラデシュの首都ダッカで、再開した学校で授業に出席する生徒たち≫
首都ダッカのある学校では、デモの最前列で撃たれて死亡したシャフィク・ウディン・アーメド・アフナフさん(17)の机にクラスメートらが花を置き、友人の死を悼んだ。
別の公立学校の校長は、若者らは「1か月にわたるトラウマを乗り越え、授業再開を熱望している」と述べた。
数週間続いた抗議デモでは、主に警察の発砲により450人が死亡した。その多くはアフナフさんのような若者だった。
多くの若者は、抗議デモの参加者たちの「勇気」に感銘を受けたと述べた。
マヒバ・ホサイン・ラヒーさん(16)は「不正に対して抗議する勇気を持った人たちを誇りに思う」とAFPに語った。デモの間は「この国の人々のことを考え、眠れない日々だった」という。彼女は「これ以上血が流れるのは嫌」だと言い、国が良い方向に変化することを期待していると語った。
自宅に数週間閉じこもっていた10年生のナイファ・タヒンさん(16)は、授業再開は「家に帰ってきたような気分」だと述べた。
バングラデシュ暫定政権の首席顧問に就任したノーベル平和賞受賞者で経済学者のムハマド・ユヌス氏(84)は、制度崩壊に苛まれた国を民主的に改革するという重大な仕事に取り組むために欧州から帰国した。
タヒンさんは「今は我慢するしかない」と言った。「私たちの国はまるで生まれたばかりの子どもで、これから築いていくのだから」【翻訳編集AFPBBNews】
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