水野、口火切る先制アーチ=勢いに乗る日本ハム―プロ野球
思い切り引っ張った打球が、低い弾道で右翼席に飛び込んだ。日本ハムの水野が三回に先制2ラン。打線の口火を切り、この回一挙6得点で勝利を呼び込んだ。
ロッテの佐々木は打球を足に受けて二回途中で降板。救援した坂本を三回に攻めた。水野は無死一塁で打席に立ち、「相手はバントを警戒している。いってやろうと思った」。初球の甘く入った変化球を強振し、スタンドへ。今月6日に故障から復帰後、初の一発となった。
レギュラーに定着したプロ3年目の今季、6月21日の試合で不運に見舞われた。走塁で右足をひねり、靱帯(じんたい)損傷。初選出されていたオールスター戦は辞退せざるを得なかった。
悔しい思いもあったが、周囲に「シーズンの方が大事だ」と励まされて切り替えられた。「球宴はまた来年、頑張ろうという気持ちになれた」。今は1軍でプレーできる喜びを感じ、「毎日が充実している」と笑顔で話す。
2位を争うロッテとの3連戦に勝ち越し。この日の水野のように、日替わりでヒーローが生まれて雰囲気がいい。新庄監督は「信頼して出せる選手が増えている。頼もしい限りだね」。シーズン終盤に入り、チームは確かな手応えをつかんでいる。
[時事通信社]
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