2024-08-14 22:42スポーツ

菊池、劇的勝利呼ぶアーチ=特別な日、白星で飾る―プロ野球・広島

9回、サヨナラ3点本塁打を放つ広島の菊池=14日、マツダスタジアム
9回、サヨナラ3点本塁打を放つ広島の菊池=14日、マツダスタジアム

 1―3で迎えた九回。1死一、二塁で打席に入った広島の菊池はファウルで粘った末、甘めに来た5球目を振り抜いた。打球は大きな弧を描き、左翼席に吸い込まれる。本拠地は大歓声に包まれ、本塁付近で待ち受けていた新井監督とがっちりと抱擁。喜びを分かち合った菊池は「感無量。うまく(バットに)乗ってくれた」と顔をほころばせた。
 自身は七回、左越えの二塁打で通算300二塁打を達成。13年目の34歳は、遊撃矢野との鉄壁の二遊間を支えるだけでなく、本塁打もこれでチームトップに並ぶ7本とするなど、長打力も光る。
 「体が元気だし、歴代の監督に使っていただいた。サポートしてくれたみんなに感謝したい」。新井監督は「ツボにはまったらホームランになる。(九回も)できれば本塁打が最高なんだけどな、と期待して見ていた。興奮した」と目を細めた。
 この日は核兵器廃絶と平和を願う「ピースナイター」として開催された一戦。それだけに、菊池は「特別な日にこういう勝ち方ができてよかった」とほっとした表情。劣勢をひっくり返す劇的な勝利で、9連戦を締めくくった。 
[時事通信社]

9回、サヨナラ3点本塁打を放ち、新井監督(奥)と抱き合って喜ぶ広島の菊池=14日、マツダスタジアム
9回、サヨナラ3点本塁打を放ち、新井監督(奥)と抱き合って喜ぶ広島の菊池=14日、マツダスタジアム

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